訪問査定とは?~不動産会社が確認する項目や査定の流れを解説~
売却価格の目安を知る方法の一つが「訪問査定」です。
訪問査定では、不動産会社の担当者が実際に物件を訪問し、建物や室内、土地、周辺環境などを確認したうえで査定価格を算出します。
今回は、訪問査定とは何か、当日に何を確認するのか、査定を受けるメリットやよくある疑問について解説します。

目次
- ○ 訪問査定とは?
- ・机上査定との違い
- ・AI査定との違い
- ○ 訪問査定では何を確認する?
- ・物件の外観・敷地
- ・室内・設備
- ・周辺環境
- ・売却に関する希望条件
- ○ 訪問査定を受ける4つのメリット
- ・1️⃣物件に合わせた査定価格を確認しやすい
- ・2️⃣売却方法について相談できる
- ・3️⃣売却するかどうかの判断材料になる
- ・4️⃣売却に向けた準備について相談できる
- ○ 訪問査定を申し込むと電話がかかってくる?
- ○ 訪問査定に向けて準備しておくものは?
- ○ まとめ
訪問査定とは?

訪問査定とは、不動産会社の担当者が実際に物件を訪問し、物件の状態や立地などを確認したうえで、売却価格の目安となる査定価格を算出する方法です。
不動産会社による査定では、周辺の取引事例や市場動向だけでなく、物件の面積、築年数、建物の状態、土地の形状、接道状況など、さまざまな要素が考慮されます。
不動産の価格は、面積や前面道路などの個別要因によって変わるため、周辺の取引価格だけで売却価格を決めることはできません。
机上査定との違い
机上査定は、住所、土地・建物の面積、築年数、間取り、周辺の取引事例など、主に物件情報や市場データをもとに査定価格を算出する方法です。
現地を訪問しないため、訪問査定より短時間で結果を確認しやすく、「まずは大まかな相場を知りたい」という場合に向いています。
一方、室内の状態や設備の状況、実際の日当たり、眺望、リフォーム履歴など、現地を見なければ確認しにくい情報は査定に反映しにくい場合があります。
訪問査定では、こうした個別の状況を担当者が確認できるため、机上査定よりも物件の実情を踏まえた査定が行いやすくなります。
AI査定との違い
AI査定は、過去の取引データなどを利用して、コンピューターが不動産価格の目安を算出するサービスです。
オンラインで利用できるものも多く、短時間で価格の目安を確認できることがメリットです。
ただし、AI査定はサービスによって使用するデータや算出方法が異なり、現地の細かな状態や個別事情まで十分に反映できるとは限りません。
そのため、AI査定や机上査定は「相場を手軽に確認する方法」、訪問査定は「物件の個別事情も確認したうえで査定してもらう方法」と考えると分かりやすいでしょう。
訪問査定では何を確認する?

訪問査定では、担当者が物件を確認するだけでなく、売却に関する希望条件についてもヒアリングするのが一般的です。
物件の外観・敷地
一戸建ての場合は、建物の外観や敷地、駐車スペース、庭、接道状況などを確認します。
建物については、外壁などの状態や劣化状況が確認されることがあります。
土地については、形状や利用状況、接している道路など、売却価格に影響する可能性がある事項を確認します。
マンションの場合は、専有部分だけでなく、共用部分や管理状況などが確認対象となることがあります。
室内・設備

室内では、間取りや設備の状態、傷や汚れ、リフォームの有無などを確認します。
キッチン、浴室、トイレなどの水回りや給湯設備なども確認対象になります。
リフォームや修繕を行っている場合は、時期や内容を担当者に伝えることで、査定時の判断材料になる場合があります。
周辺環境
物件そのものだけでなく、周辺環境も不動産価格を考えるうえで重要です。
駅やバス停までの距離、周辺の商業施設、学校、公園、道路状況などのほか、騒音などの周辺環境について確認されることがあります。
ただし、査定価格への影響は物件ごとに異なります。
売却に関する希望条件
訪問査定では、
・いつ頃までに売却したいか
・住み替えの予定はあるか
・住宅ローンが残っているか
など、売却に関する事情を確認されることがあります。
これらは物件そのものの価値を直接決める情報とは限りませんが、売却時期や販売方法を検討するうえで重要な情報です。
訪問査定を受ける4つのメリット

1️⃣物件に合わせた査定価格を確認しやすい
訪問査定では、周辺相場や物件情報だけでなく、実際の建物・室内・敷地の状態などを確認できます。
そのため、机上査定だけでは判断しにくい物件固有の特徴を踏まえて、査定価格を検討してもらいやすくなります。
なお、査定価格は実際の売却価格を保証するものではありません。
売却価格は、市場の状況や購入希望者との交渉などによって変わる可能性があります。
2️⃣売却方法について相談できる
訪問査定では、価格だけでなく売却方法についても相談できます。
一般的な売却方法には、不動産会社に買主を探してもらう「仲介」や、不動産会社などに直接買い取ってもらう「買取」などがあります。
「できるだけ高く売りたい」「なるべく早く売却したい」などの希望を伝えておくと、自分の状況に合った売却方法を検討しやすくなります。
3️⃣売却するかどうかの判断材料になる
訪問査定は、すでに売却を決めた方だけが利用するものではありません。
「今売却するといくらくらいになるのか」「住宅ローンを返済できる見込みがあるか」「住み替えを検討できそうか」などを考えるための材料として利用することもできます。
査定結果を確認したうえで、売却するかどうかを判断しても問題ありません。
4️⃣売却に向けた準備について相談できる
物件を確認してもらうことで、売却前に修繕や清掃などを行う必要があるか、どのような状態で売り出すのがよいかなどについて相談できます。
ただし、査定価格を上げるために必ずリフォームが必要というわけではありません。
リフォーム費用をかけても、その費用を売却価格にそのまま上乗せできるとは限らないため、工事を行う場合は事前に不動産会社へ相談することが大切です。
訪問査定を申し込むと電話がかかってくる?

訪問査定を申し込むと、不動産会社から電話やメールで連絡が来ることがあります。
連絡の内容としては、訪問日時の調整、物件情報の確認、売却希望時期の確認などが考えられます。
一方で、査定を依頼した不動産会社から、営業目的で連絡が来る場合もあります。
電話があったからといって、訪問査定を受けた時点で売却や媒介契約をしなければならないわけではありません。
訪問査定の日程を決める際には、売却時期や希望条件が決まっていなくても、「まだ検討段階」と伝えておけば問題ありません。
訪問査定に向けて準備しておくものは?
訪問査定では、室内を完璧に片付けておく必要はありません。
ただし、床や壁、設備などの状態が確認できる程度に整理しておくと、査定がスムーズに進みやすくなります。
また、手元にある場合は、購入時の資料、リフォーム・修繕の記録、登記関係書類、固定資産税に関する資料などを準備しておくと、物件情報の確認に役立つ場合があります。
まとめ

訪問査定は、不動産会社の担当者に実際の物件を確認してもらい、物件の状態や周辺環境などを踏まえて売却価格の目安を算出してもらう方法です。
机上査定やAI査定と比べて、現地でしか確認しにくい個別事情を査定に反映しやすい点が特徴です。
ただし、査定価格は実際の売却価格を保証するものではありません。
査定結果だけで判断するのではなく、査定価格の根拠や周辺の取引事例、売却方法などについて説明を受けたうえで、売却するかどうかを検討するとよいでしょう。
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