土地と建物の名義が違っても売却できる?方法や注意点をわかりやすく解説
不動産を売却しようとしたとき、「土地は親名義、建物は自分名義」「土地と建物で所有者が違う」といったケースは意外と少なくありません。
相続や贈与、親子間での住宅建築、離婚など、さまざまな事情で土地と建物の名義が異なることがあります。
「このまま売却できるの?」「名義を変更しないといけないの?」と不安になる方も多いですが、土地と建物の名義が違っていても売却できる可能性はあります。ただし、通常の不動産よりも権利関係が複雑になるため、状況に応じた方法を選ぶことが大切です。
今回は、土地と建物の名義が異なる不動産の主な売却方法と、事前に知っておきたい注意点について解説します。

目次
- ○ 土地と建物の名義が違っていても売却はできる?
- ・まずは、登記内容を確認しましょう
- ・名義人の同意が基本
- ○ 状況に応じて選べる売却方法
- ・名義人全員で同時に売却する
- ・名義を一本化してから売却する
- ・別々に売却する・買取を利用する
- ・借地権付き建物として売却する
- ○ 売却前に知っておきたい注意点
- ・相続や共有名義は早めの確認を
- ・名義人と連絡が取れないケース
- ・売却前に査定を受けることも大切
- ○ まとめ
土地と建物の名義が違っていても売却はできる?

土地と建物は、それぞれ別の不動産として登記されています。そのため、名義が異なっていても売却自体は可能です。
しかし、売却方法は名義人同士の関係や権利関係によって変わります。
まずは、登記内容を確認しましょう
売却を考え始めたら、最初に登記事項証明書で土地と建物の名義を確認しましょう。
相続後に名義変更が済んでいなかったり、共有名義になっていたりすることもあります。思い込みで手続きを進めると、売却が予定通り進まない場合があるため注意が必要です。
名義人の同意が基本
土地と建物を一緒に売却する場合は、それぞれの名義人の協力が必要になります。
売買契約や引渡しには、名義人本人の意思確認や必要書類が求められるため、早い段階で話し合いを始めておくとスムーズです。
状況に応じて選べる売却方法

土地と建物の名義が違う場合でも、状況に応じていくつかの方法が選択できます。
名義人全員で同時に売却する
もっとも一般的なのが、土地と建物の名義人がそれぞれ売主となり、一人の買主へ同時に売却する方法です。
名義変更の手間がかからず、通常の売却に近い形で進められます。
ただし、売却価格や引渡し時期などについて全員が合意していることが前提です。
名義を一本化してから売却する
土地または建物をどちらか一方が取得し、名義を一人にまとめてから売却する方法もあります。
権利関係が整理されるため、一般の買主にも売却しやすくなることが多く、スムーズに取引を進められる可能性があります。
一方で、名義変更には登記費用などがかかる場合があるため、事前に司法書士などの専門家へ相談すると安心です。
別々に売却する・買取を利用する
土地と建物はそれぞれ別の不動産であるため、個別に売却することも可能です。
しかし、土地だけ、建物だけを購入したいという買主は限られるため、一般的な仲介では売却が難しい場合があります。
そのようなケースでは、不動産買取を行っている会社へ相談する方法もあります。
ただし、買取は市場価格より低い価格になる傾向があるため、売却方法の一つとして検討するとよいでしょう。
借地権付き建物として売却する
土地を借りて建物を所有している場合は、借地権付き建物として売却できるケースがあります。
ただし、借地契約の内容によっては地主の承諾が必要となる場合があります。
また、通常の不動産より購入希望者が限られることもあるため、借地権の取り扱いに詳しい不動産会社へ相談することをおすすめします。
売却前に知っておきたい注意点

名義が異なる不動産では、通常の売却よりも事前準備が重要になります。
相続や共有名義は早めの確認を
名義人が亡くなっている場合は、相続登記が必要になることがあります。
また、相続によって複数人の共有名義となっている場合は、売却方法について関係者全員で話し合う必要があります。状況によって必要な手続きが異なるため、早めに確認しておきましょう。
名義人と連絡が取れないケース
名義人と連絡が取れない場合や、手続きが難しい事情がある場合には、家庭裁判所での手続きが必要になることもあります。
このようなケースでは法律上の判断が必要となるため、自分だけで進めず、不動産会社や司法書士、弁護士などの専門家へ相談することが大切です。
売却前に査定を受けることも大切
売却方法を検討する前に、不動産会社へ査定を依頼し、おおよその価格を把握しておくことも重要です。
現在の価格を知ることで、名義人同士の話し合いや今後の売却計画も立てやすくなります。
まとめ

土地と建物の名義が違っていても、不動産を売却できる可能性は十分にあります。
名義人全員で売却する方法や名義を一本化する方法、状況によっては買取や借地権付き建物として売却する方法など、選択肢は一つではありません。
一方で、相続や共有名義、借地権などが関係すると手続きが複雑になる場合もあります。
「自分の場合はどの方法が適しているのかわからない」というときは、早めに不動産会社へ相談し、現在の状況に合った売却方法を確認することが、スムーズな売却への第一歩となるでしょう。
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