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角地の「隅切り」とは?売却・建築前に確認すべき重要ポイント

角地は「日当たりが良い」「開放感がある」といった理由から人気の高い土地です。
しかしその一方で、角地には「隅切り(すみきり)」という見落とされやすい重要なポイントがあります。
隅切りの有無によっては、建築できる面積や建物の配置に影響が出ることがあり、場合によっては土地の評価や売却価格にも関係してきます。

「角地だから安心」「角地だから高く売れる」と判断する前に、まずは隅切りの仕組みや必要となるケースを正しく理解しておくことが大切です。

目次

隅切りとは何か?

💡隅切りとは、道路と道路が交わる角部分を斜めにカットして後退させることをいいます。交差点の見通しを確保し、安全性を高めるための制度です。

【交差点の安全確保のための仕組み】
角が直角のままだと、車や自転車、歩行者が互いを視認しにくくなります。
隅切りを設けることで、出会い頭の事故リスクを軽減できます。

【緊急車両の通行をスムーズにする】
消防車や救急車などの大型車両が曲がりやすくなるよう配慮されています。

【法的な根拠】
隅切りは主に「建築基準法 第42条」の道路規定や、各自治体の条例・指導要綱に基づいて求められることがあります。
ただし、具体的な寸法や適用条件は自治体ごとに異なります。


隅切りが必要なケース

💡すべての角地で隅切りが必要になるわけではありません。ただし、次のようなケースでは求められる可能性が高くなります。

【道路幅員が狭い交差点】
見通しが悪い場合、安全確保の観点から後退を求められることがあります。

【セットバック対象道路に接している場合】
いわゆる2項道路に接する角地では、道路後退とあわせて隅切りが必要になるケースがあります。

【開発分譲地・新規造成地】
新しく造成される分譲地では、設計段階で隅切りが組み込まれていることが一般的です。

隅切りが不要なケース

💡条件によっては隅切りが不要な場合もあります。

【道路幅員が十分にある】
広い道路同士の交差点では、視界が確保されているため不要と判断されることがあります。

【既に交差点改良が行われている】
行政による道路整備が完了している場合、追加の後退が不要なこともあります。

【条例上の指定がない】
自治体によっては明確な隅切り基準がないケースもあります。

※最終判断は建築確認申請や事前協議で行われます。

隅切りと建蔽率緩和の関係

💡ここは誤解が多いポイントです。

【隅切りをすれば建蔽率は上がる?】
結論から言うと、直接の関係はありません。
角地の建蔽率緩和は「建築基準法 第53条」に基づく制度で、敷地の一定割合以上が道路等に接していることなどが要件になります。

隅切り→「安全確保」の制度
建蔽率緩和→「防火・空地確保」の制度
目的が異なるため、隅切りをしたから建蔽率が上がるという仕組みではありません。

【実務上は影響する可能性がある】
隅切りによって敷地形状が変わることで、「周囲長さ」や「接道長さの割合」が変わる場合があります。
その結果、建蔽率緩和の要件を満たす・満たさないに影響する可能性はあります。

【注意すべきポイント】
隅切り部分は多くの場合、「敷地面積には含まれる。しかし建築はできない」という扱いになります。
つまり、建蔽率が緩和されても「理論上の建築可能面積」と「実際に建てやすい面積」が一致しないケースがあるのです。

隅切りが土地に与える影響

💡隅切りは安全のための制度ですが、土地利用や売却に影響することがあります。

【有効宅地面積が減る】
登記面積が100㎡あっても、隅切り部分は建築できないため、実質的な利用可能面積が減る可能性があります。

【建蔽率計算に影響する】
隅切り部分は建築面積に含めることができません。結果として、建物ボリュームに制限がかかる可能性があります。

【売却価格に影響することもある】
「角地」というプラス評価がある一方で、有効面積減少というマイナス要素も存在します。

売却前に確認すべきチェックポイント

💡隅切りが関係する角地を売却する場合、次の確認が重要です。

【現況で隅切りがあるか】
すでに物理的にカットされているかを確認します。

【将来の建替え時に求められる可能性】
現状は不要でも、建築時に指導が入る可能性があります。

【有効宅地面積を明確にする】
購入検討者に対して、建築可能範囲を明確に説明できるよう準備しておきましょう。

まとめ

隅切りは、交差点の安全確保のために設けられる制度ですが、実務上は建築可能面積や建物配置、さらには土地評価にも影響する重要なポイントです。

・すべての角地で必要になるわけではない
・建蔽率緩和とは直接関係しない
・ただし敷地形状や面積計算には影響する場合がある

角地=メリットだけではありません。
角地の価値を正しく評価するためにも、まずは現状の確認から始めましょう。

事前に確認しておくことで、建築計画の見直しや、売却時のトラブル回避にもつながります。

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