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不動産取引 : 水防法とハザードマップの基礎知識

不動産を購入・売却する際、「災害リスク」への関心が高まっています。中でも「水害」は、近年の豪雨・台風被害の影響で注目されているテーマの一つです。

この記事では、「水防法」や「ハザードマップ」など、水害リスクに関する制度と情報の見方をわかりやすく解説します。不動産取引に関わる方にとっても、大切なチェックポイントになります

目次

水防法とは?

「洪水や雨水出水(内水)、高潮による被害を警戒、防御するための法律」です。国や自治体が、被害を最小限に抑えるための対策を講じるよう定めています。
この法律により、一定の区域では「浸水想定区域」が定められ、ハザードマップの作成・公表が義務づけられています。

さらに、2020年の法改正により、不動産の売買時に「ハザードマップに関する説明」が宅地建物取引業者に義務づけられるようになりました。
つまり、「この物件がハザードマップの該当区域かどうか」は、売却活動にも影響を与える要素となるのです。

浸水想定区域とは?

大雨や台風などによって河川の氾濫・排水の限界・高潮などが起きた場合に、浸水が想定される区域のことです。
水防法に基づき、国や自治体がシミュレーションにより指定し、ハザードマップの作成基準にもなっています。

特に洪水については、「想定し得る最大規模の降雨(いわゆる1000年に一度の降雨)」を前提にシミュレーションが行われ、浸水の範囲や深さが示されます。

ハザードマップとは?

ハザードマップとは、自然災害が発生した場合に想定される被害の範囲や避難場所・避難経路などを地図上に示したものです。


🔍種類
水防法に基づく主なもの

洪水ハザードマップ

河川が氾濫した場合の浸水範囲や深さを示したもの

・基にするのは「洪水浸水想定区域」
・大雨や台風時の避難判断にも使われる
・ハザードマップ上では色分けされ、浸水の深さ(浸水深)が確認できる

内水ハザードマップ

ゲリラ豪雨などで、下水道や排水設備があふれた場合の浸水範囲を示したもの

・基にするのは「内水浸水想定区域」
・河川があふれなくても発生(都市型水害)
・比較的規模は小さいが、住宅密集地では注意が必要

高潮ハザードマップ

台風や発達した低気圧により、海面が異常に上がる「高潮」で浸水するエリアを示したもの

・基にするのは「高潮浸水想定区域」
・湾岸部・海沿い・埋立地などにリスクがある
・沿岸部の物件では特に確認が必要

浸水深とは?

「地面から水面までの深さ(高さ)」のことを指します。
つまり、浸水したときに、地表がどのくらい水に覆われるかを示すものです。
洪水・内水・高潮などの水害時において、建物や人の生活に与える影響の大きさを示す指標のひとつです。

浸水深の目安は?

ハザードマップ上では、地域ごとに「どのくらいの深さまで水がくるか」が色分けで示されています。
以下は、浸水深とその程度の目安です。

●0~0.5m   床下浸水(大人の膝あたり)
●0.5~1.0m   床上浸水(大人の腰あたり)
●1.0~2.0m  1階の軒下まで浸水する可能性
●2.0~5.0m  2階の軒下まで浸水する可能性
●5.0m~    2階の階の屋根以上が浸水する可能性

避難行動と車のリスク

浸水の深さが増すことで、徒歩や車での移動が困難になり、スムーズな避難ができなくなるおそれがあります。
特に車は、浸水による危険性が高く、以下のような影響があります。

●0~10cm   通常通り走行可能
●10~30cm   ブレーキ性能が低下し、安全な場所へ移動が必要
●30~50cm   エンジン停止の可能性。車外への避難が必要
●50cm~    車が浮く・流される危険。車内に閉じ込められるリスクもあり極めて危険

なぜ不動産選びで水害リスクの確認が重要?

不動産の立地条件において、水害リスクは資産価値や将来の生活の安全性に大きく影響します。

・住宅ローン審査や火災保険料に影響することがある
・将来の売却時に価格や流通性に差が出る可能性
・災害時の避難のしやすさや、生活インフラの安定性にも関係する

まとめ

ハザードマップと水防法のチェックは必須!

不動産を購入・売却する前には、必ず以下をチェックしましょう。
✅ 物件所在地のハザードマップ
✅ 浸水想定区域の指定有無と浸水深
✅ 周辺の避難所や避難経路
✅ 重要事項説明でのハザードマップに関する説明内容

水害リスクの見える化が進む中で、不動産の安全性=立地の安心がますます重要視されるようになりました。
「水害リスクがあるからダメ」ではなく、リスクを理解して備えることが大切です。

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