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不動産売却で注意したい「囲い込み」とは?

不動産の売却を検討している方にとって、不動産会社は最も信頼したい存在です。しかし、実際には売主にとって不利な状況が知らないうちに発生している…なんて可能性もあります。

今回はその代表的な例である「囲い込み」と呼ばれる行為の仕組みやリスク、対処法などについて解説します。

目次

囲い込みとは?その仕組みと目的

「囲い込み」とは、物件の売却依頼を受けた不動産会社が、他の不動産会社からの問い合わせ(買主の紹介)を拒否し、自社で買主を見つけて「両手仲介」を狙う行為のことです。

不動産会社は、売主との間で「媒介契約」を結んで売却活動を行い、買主との売買契約が成立すると、売主から成功報酬として「仲介手数料」の支払いを受けます。
他社の仲介による買主の場合、買主は買主側の仲介業者に仲介手数料を支払いますが、売主・買主の仲介業者が同一である場合、不動産会社は売主・買主双方からの仲介手数料が得られる「両手仲介」という状態になります。

そのため、自ら買主を見つけて両手仲介の状態を実現させようと、他社が紹介する買主を故意に排除する「囲い込み」を行う業者が存在します。

囲い込みの手口

囲い込みには、以下のような手口があります。

レインズの登録を遅らせる/しない

通常、売主との間で媒介契約を結んだ不動産会社は、「レインズ(REINS)」という不動産業者専用のネットワークに、物件情報を登録します。(※専任媒介・専属専任媒介はレインズへの登録義務有り)
物件がレインズに登録されると、業者間で物件情報が共有できるため、どの業者でも買主を紹介できるという仕組みになっています。
しかし、囲い込みをしようとする業者は、レインズへの登録を故意に遅らせたり、登録を行わなかったりして、他社に物件の情報を共有せず、他社からの買主を排除しようとします。

虚偽の説明をする

2025年1月1日より、宅建業者に対し、レインズへの物件の取引状況の登録が義務付けられました。
それにより、物件が販売中なのか、商談中(その他の紹介に応じられない状況)なのかなど、取引の状況が明示されるようになりました。

囲い込みを行う業者は、まだ買主が見つかっていないにも関わらず、他社からの問い合わせに対して「商談中です」などと虚偽の理由をつけて断り、自社で買主を見つけることに固執します。

「囲い込み」により売主が被るデメリット

「囲い込み」をされてしまうと、売主にとって以下のようなデメリットが生じる恐れがあります。

販売のチャンスを逃す

囲い込みにより、他の業者からの紹介が実質的にシャットアウトされるため、購入希望者に広く情報が届かなくなります。
例)本来10人の買主候補がいたのに、囲い込みにより1~2人しか物件の情報を知る事が出来ず、売却のチャンスが減少する事態に…

売却価格が下がる可能性も

市場に広く物件情報が出回り、購入希望者が競合すると、売却価格の上昇も期待できます。
それに対し、囲い込みによって買主が限定されると、価格競争が起こらず、相場よりも低い金額で売却される恐れがあります。

売却期間の長期化

囲い込みにより、買主探しが自社に限定されると、なかなか買主が見つからず、売却までの期間が長引くことがあります。それでも他社の力を借りようとしないため、販売スピードが落ち、価格を下げるしかなくなるというケースもあります。

「囲い込み」の対策

「囲い込み」は、売主にとって様々なデメリットが生じる恐れのある行為です。
以下のような対策方法を実践し、安心安全な不動産売却を実現させましょう!

媒介契約の種類を正しく選ぶ

媒介契約には以下の3種類があります。

• 専属専任媒介:1社にしか依頼できない。自己発見取引(自分で買主を見つけて売却する)ができない。
• 専任媒介:1社にしか依頼できないが、自己発見取引は可能。
• 一般媒介:複数の業者に依頼可能

このように、専属専任媒介では囲い込みのリスクが高まり、一般媒介だと囲い込みのリスクが軽減できるといえるでしょう。しかし、一般媒介にもデメリット(売主の手間が増える・販売活動をしっかり行ってくれない可能性がある等)が存在するため、3種類の媒介契約の内容をしっかりと理解した上で、媒介契約を結ぶようにしましょう。

レインズ登録の有無を確認する

専任・専属専任媒介契約を結んだ場合、業者にはレインズへの登録義務があります。
媒介契約後は、レインズに物件を登録すると発行される「登録証明書」をもらい、情報が適切に公開されているか調べると良いでしょう。

販売状況を定期的に確認する

「他社からの問い合わせはあったか」など、販売活動に関する情報をこまめに確認して、販売活動の透明性をチェックしましょう。

囲い込みを行わない会社を見極める

売却理由や意向をしっかり聞いてくれるか、レインズ登録証明書の提出等の情報開示に積極的か、などを確認した上で、透明性のある営業姿勢を持つ仲介業者を選ぶことが大切です。

こうしたポイントを確認しながら、信頼できる不動産会社を選びましょう。

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まとめ

囲い込みは、一般の売主が気付きにくい、不動産業界の“見えにくい問題”です。
しかし、その影響は大きく、価格・スピード・成約率のすべてに悪影響を及ぼします。
売却を「業者任せ」にせず、契約形態や販売状況の確認を徹底し、自らも情報を持って判断できる状態を作りましょう。

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